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三層世界構造

私たちが認識している世界の背後には、段階的な構造がある。

本ページでは、その構造を三層として整理し、
一年の循環として提示する。

これは象徴の物語ではない。
現実と意識の動きを読むための構造地図。

八分図.jpg

三層世界一年循環八相図

 

この図は、世界を三つの層として捉えた一年の循環構造を示している。

中央上が夏至。中央下が冬至。
右列は下降期。抽象から現実へと固定される流れ。
左列は上昇期。完成した現実が作動し、再び抽象へ還元される流れ。

各区画は、その時期に主導する層と起こりやすい作用を表す。

本図でいう「三層」とは次の三つである。

  • 高次世界 まだ形を持たない方向性や傾向が存在する層。

  • 精神世界 意味づけや解釈、判断が行われる層。

  • 基底世界 固定された現実や出来事が存在する層。

 

上段が高次、中段が精神、下段が基底。
中央上の夏至を起点に、時計回りに巡る。

三層は優劣ではなく、機能の違いである。
 

少し感覚的に言えば、

高次は、抽象の領域。

目に見える出来事そのものではなく、未来の可能性や設計の原型が存在する。

精神は、個人の内側。心や思考、判断が動く場所。

基底は、形ある現実。

私たちが日々体験し、実感できる出来事や環境。過去の蓄積であり、物質や思い出もここに含まれる。

ここでいう高次は物理的な位置を指すものではなく、構造上の抽象度の違いを示す便宜的な区分である。
一般に語られる霊的階層や超常的存在の領域を想定した概念とは、前提が異なる。

下降高次.png

下降期

 

上の三枚が下降期にあたる。

高次にある設計の原型が、精神を経由し、基底へと具体化していく期間。

夏至を境に冬至へ向かい、新たな現実の土台が構築されていく。

 

下降高次 (空に舞う設計図)

夏至に立ち上がった設計の原型が、まだ形を持たないまま存在している段階。

具体的な出来事ではなく、これから構築される現実の設計図が抽象のまま置かれている。

下降精神 (狙い定め弓を構える)

原型が個の内側に触れ、どのように現実へ落とし込むかが調整される段階。

解釈や判断基準が組み替わり、配置の構想が練られる。

下降基底 (地面に矢で固定された設計図)

調整が終わり、配置が確定する。 環境や条件が揃い、現実の土台が固まる。

冬至

(仕掛け時計の建築)

 

下降期に高次から基底へと降ろされた設計の原型が、形として完成する節目。

未来が現実となるための構造が、基底世界に組み上がる。

それは単なる歯車の完成ではない。
現実世界そのものが、一つの巨大な仕掛け時計として構築される。

環境、条件、人の配置、関係性。
それらはすべて、作動のための部品として揃えられている。

まだ動き出してはいない。
しかし歯車はすでに噛み合っている。

上昇期に起こる出来事や人々の行動、内側に立ち上がる意思のタイミングは、
この構造の中にあらかじめ組み込まれている。

そして、時が来れば、物事は自然発生的に動き始める。

冬至とは、仕掛けが組み上がった瞬間である。

上昇期

 

冬至に完成した仕掛け時計が、実際に作動する期間。

構築された現実の構造が動き出し、出来事や行動として表面化する。

上昇期は「新しく作る」段階ではない。
完成していた仕掛けが、時を得て動く段階である。
​上三枚が上昇期にあたり、下から順に上へと進む。

 

上昇基底(時計が作動する)

冬至に組み上がった仕掛け時計が現実で動き始める。

出来事が発生し、人が動き、関係が変化する。
偶然のように見えることも、この構造の一部として起こる。

上昇精神(固定が緩む)

基底で起きた出来事が内側に影響を与える。

価値観が揺れ、認識が変わり、理解が深まる。
体験が意味へと変換される段階。

精神は、現実で動いた仕掛けを咀嚼し始める。

上昇高次 (分解と還元)

役割を終えた構造が解体される。

出来事や体験は抽象へと還元され、次の設計の素材へと変わっていく。

夏至

(設計図の生成)

 

上昇期を通して解体され、抽象へと還元された体験や出来事が、
新たな設計の原型として立ち上がる節目。

ここで生成される設計は、空白から生まれるものではない。

基底世界で起きた出来事、精神で咀嚼された変化を反映した、
次の未来のための設計図である。

夏至とは、
基底を反映した新たな設計が生まれる瞬間である。

ここで一巡が完了する。
構造は再び下降期へ入る。

三層世界一年循環八相図_年間マップ.jpg

年間配置図

上記のマップは、三層世界一年循環八相図を年間の具体的な配置に落とし込んだ詳細図である。

本配置は冬至直後を起点とし、上昇基底から始まる構造としている。

① 上昇基底
12月師走(1月頃)・1月睦月(2月頃)

 

② 上昇精神
2月如月(3月頃)・3月弥生(4月頃)

 

③ 上昇高次
4月卯月(5月頃)・5月皐月(6月頃)

 

④ 下降高次
6月水無月(7月頃)・7月文月(8月頃)

 

⑤ 下降精神
8月葉月(9月頃)・9月長月(10月頃)

 

⑥ 下降基底
10月神無月(11月頃)・11月霜月(12月頃)

各フェーズは、新月のタイミングで切り替わる。

この切り替わりの構造については、月サイクルの章で詳しく扱う。

一つのフェーズには2つの月が含まれる構成となっている。

旧暦は月の満ち欠けを基準としているため、区分は旧暦で見ると把握しやすい。

( )内に記した月は、現在の太陽暦でのおおよその対応時期である。

旧暦は月の周期(約29.5日)を基準とするため、太陽暦や二十四節気とは一致しない。
月を12回重ねた太陰年は太陽年よりおよそ11日短く、その差が毎年生じるため、旧暦の各月は年ごとに前倒しで進んでいく。

 

この前倒しは単なる暦上の誤差ではない。
差の発生と調整のリズムそのものが、周期構造の一部を成している。

 

現行の暦では、その差を調整するために閏月が挿入される。
閏月は暦上の補正として機能するものであり、変化そのものを生み出す要因ではない。

 

ただし、ズレが構造的に顕在化する周期点と対応するため、観測上の指標となる。

例えば2025年の夏至以降の下降期では、以下のような配置となった。

2025年6月25日 水無月  下降高次

2025年7月25日 閏水無月 下降高次

2025年8月23日 文月   下降精神

2025年9月22日 葉月   下降精神

2025年10月21日 長月   下降基底

2025年11月20日 神無月  下降基底

2025年12月20日 霜月   空白の期間

このように、年ごとのズレが蓄積された結果、
次の夏至または冬至までに「空白の期間」が生じることがある。

それは暦上の調整の副産物ではなく、蓄積されたズレが顕在化した位置である。

​このズレの蓄積と周期的な顕在化の構造については、次章の19年周期モデルの中で、どの地点に、どのような形で現れるのかを示していく。​

本章の位置づけ

ここで示した三層構造と一年循環は、すべての人に共通する構造である。

個々の出来事や感じ方は異なっても、構築と作動の周期そのものは共通している。

本章で提示しているのは、その時間構造を整理したモデルである。

そこに至るまでの過程や個別事例は膨大に存在するが、本サイトで提示する予定はない。

本サイトは過程の共有や議論を目的とするものではなく、整理された構造のみを提示する場である。

本章で用いた以下の概念は、以降の章の前提となる基本区分である。

 

高次:未来の可能性や設計の原型が存在する抽象層

精神:意味づけや判断が行われる個の内側の層

基底:出来事や環境として現れる形ある現実の層

下降期:設計が具体化し、現実の土台が構築される期間

冬至:構造が完成し、仕掛けが組み上がる節目

上昇期:完成した構造が作動し、体験が抽象へ還元される期間

夏至:基底を反映した新たな設計が生成される節目

今後の章では、この構造を基盤として月サイクル、19年周期へと展開する。

本章で示した構造は、
出来事を予測するための理論ではない。

現実がどの段階にあるのかを見極めるための地図である。

時間は一様ではなく、
構築の局面と作動の局面を持つ。

その循環を把握することは、
時間との関わり方そのものを変える。

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